毎日「ごちそうさま」を聞くとホッとする
愛三工業(株)の本社工場の食堂で、料理の盛り付けやショーケースへ配膳、お箸やトレーの準備、洗い物などをするのが私の仕事です。前職も名古屋の大手メーカーの食堂で働いていたのですが、建て替えで異動になり、少し家から離れた場所での勤務になってしまったので愛協産業へ転職してきました。ここなら主要道路で1本で来れますから。前職でも食堂勤務だったとはいえ、会社が違えばルールもメニューも違う。はじめのうちは覚えることがいっぱいで必死でしたが、最近になってようやくお客様の反応を見る余裕が生まれてきました。毎日、料理の盛り付けから始まって提供をし終えるとひと段落。しばらくしてお客様からの「ごちそうさま」が聞こえだすと「今日も無事に終わったー!」とホッとします。
あの人には「もやし」、この人には「たまご」?
私たちは食堂メニューだけでなく配達用のお弁当の盛り付けも担当しています。毎日違うメニューを限られた時間のなかで盛り付けるには、お弁当が流れてくるベルトコンベアのどこに誰を配置して、どの食材を担当していただくかも重要です。実はその配置を考えているのは私なんです。毎日届くメニューの見本となる写真を見ながら、「もやしの和え物は長いし汁が垂れるから、手先が器用なあの人かな」とか「あの人は正確に早く作業できるからたまご焼きとウインナーを担当してもらおうかな」など、食材の盛り付けやすさとメンバー一人ひとりの得意不得意を見極めて配置を決めているんです。もちろん「もっとこうすればよかったかな」と思うこともありますが、配置が思ったとおりにハマってスムーズに盛り付けが終わると大きな達成感がありますよ。
帰りのロッカールームが会議室
どうすればもっとミスや時間のロスなく仕事を終えられるんだろう。それは、働く時間が限られている私たち30代~50代の主婦みんなのテーマです。とはいえ朝から準備、提供、片づけとノンストップで動いているのでゆっくり話し合う時間はとれません。ゆっくり話ができる貴重な時間が、片づけを終えてロッカールームで作業着から私服に着替える5~10分間。そこでああだよね、こうだよねと今日の課題を共有して、「じゃ、明日こうしてみよっか」と言ってこどものお迎えなどへ散っていく。毎日そのくり返しです。例えば、一粒一粒入れていたコーンをレンゲで入れるようになったなど、そこから生まれたアイディアも多いんですよ。毎日忙しいですが、みんなで協力しながら時間内で仕事を終わらせる達成感を毎日味わえる職場です。